メラビアンの法則とは?意味・説明・心理学|事例を使って解説

メラビアンの法則とは?
正しい意味を理解してビジネスに活かそう!

メラビアンの法則とは?

「メラビアンの法則」は、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが行った実験を基に提唱されるようになった法則です。

この法則は、相手とコミュニケーションを取る際、言葉だけでなく表情や声のトーン、見た目なども大きな影響を与えるというものです。

「話す内容はそれほど重要でなく、見た目や話し方でほぼ全て決まる」のような意味合いで語られることも多いです。

しかし、実際にはこれは拡大解釈であって、実際の意味としては違います。

では、どう違うのか、メラビアンの行った実験から説明していきます。

メラビアンの実験

ここではメラビアンの行った実験について解説していきます。

メラビアンの行った実験を大きく分けると2つです。

まず、1つ目の実験では、被験者に対して、プラスな印象、どちらでもない印象、マイナスな印象を受ける言葉を与えました。

しかも、それらは言葉の印象とは違う印象の声のトーンで与えられました。

例えば、言葉がプラスの印象なら、声のトーンはマイナスの印象を与えるようにしたそうです。

その結果、被験者が受けた印象は、言葉自体の印象ではなく、声のトーンの印象のほうでした。

このことから、相手から発せられた言葉の印象を決めるときには、言葉という言語情報よりも、声のトーンという聴覚情報を優先することが分かりました。

次に2つ目の実験では、被験者に対して、プラスな印象、どちらでもない印象、マイナスな印象を受ける言葉を与えました。

この点は1つ目の実験と同じ条件です。

1つ目の実験と違うのは声ではなく、
いろいろな表情の人の写真を見せました。

言葉という言語情報と、
表情という視覚情報のどちらを優先するのかを調べたというわけです。

その結果、言語情報より視覚情報を優先することが分かりました。

これら2つの実験の結果、言語情報と同時に、聴覚情報、視覚情報から違う印象を与えられたとき、言語情報に比べて、聴覚情報や視覚情報で受けた印象を優先する傾向にあるということが分かりました。

そして、どの程度優先するのかを割合で表した場合、視覚情報から受ける印象が55%、聴覚情報から受ける印象が38%、言語情報から受ける印象が7%の割合で優先することが分かったそうです。 メラビアンの法則は別名「7-38-55ルール」と呼ばれますが、それはこの割合が由来です。また、「3Vの法則」とも呼ばれており、これは言語情報(Verbal)聴覚情報(Vocal)視覚情報(Visual)のそれぞれの頭文字が由来です。

メラビアンの実験では、違う印象の2つ以上の情報を与えられたときに、言語情報・視覚情報・聴覚情報のどれを優先するのかを調べたんですね。

だから、メラビアンの法則は、印象や感情が関わってくるコミュニケーションにのみ有効な法則です。

そのため、世間でよく聞くような、「言葉はそれほど重要じゃなく、見た目や話し方でほぼ全て決まる」という考えはメラビアンの実験を誤って解釈したものなんです。

かといって、印象や感情が関わるコミュニケーションでは言語情報が優先されないから大事じゃないというとそうではありません。

言語情報のことを言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)、それ以外の視覚情報や聴覚情報などを非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)と呼びますが、どちらも大事です。

言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション、それぞれから受ける印象が一致していることで、しっかりとこちらの伝えたい印象や意図を相手に理解してもらえます。

では、このメラビアンの法則の考えから、ビジネスではどういうことに気をつけていくといいのか例を挙げていきます。

ビジネスとメラビアンの法則

・ビデオ通話

今これを読んでいる方の中には、コロナウイルスの関係で自宅でリモートワークをしている方も多いと思います。また、セミナーや飲み会などもオンラインで行われることも多くなったと思います。

その際zoomskypeなどを使って、ビデオ通話を行うことも多いのではないでしょうか。

一方、ビデオ通話に慣れていない方はもちろん慣れている方も、カメラで自分が相手にどう見えているか意識できている方はそう多くはないと思います。

ビデオ通話の場合、パソコンの操作やマイクなどいろいろな事情でパソコンとの距離が近くなり、通常肩から上しか映っていません。

しかも、相手の顔は見えていますが、あくまで映像として見えているだけで、実際に目の前にいるわけではないですし、どうしても対面での会話と比べて距離感を感じると思います。その結果、話していても自分の伝えたいことが気持ちと一緒に伝わっているのかいまいちつかみにくいときもあると思います。

そう思うのは自分だけでなく相手も同じです。

だから、相手に「自分はしっかりと話を聞いているし、あなたの伝えたいことも伝わっているよ」ということを伝える必要があります。

そこで、意識していただきたいのが顔の表情とうなずき、そしてボディランゲージ(身振り手振り)です。

先ほどお伝えしたように、ビデオ通話の場合は肩から上しか映っていません。

その映っている範囲内で自分の感情を表現しないといけません。

そこでまずは、一番映っている顔で表現しましょう。

メラビアンの実験から分かるように、人は言語コミュニケーションよりも非言語コミュニケーションで相手の感情や印象を読み取ります。

もしもあなたが無表情で相手の話を聞いていたら、相手は「自分の話していることがおかしいのかな」など余計な心配をしてしまいます。

普段の会話でも表情は大切ですが、ビデオ通話のときはより一層表情豊かにすることを意識してみましょう。

ビデオ通話の画面には自分の顔も映り、自分の表情を客観視できるので、ときどき画面で自分の表情をチェックするのもいいかもしれません。

そして、うなずきも積極的にしていきましょう。

相手がうなずいていると話をしっかりと聞いてもらえているんだなと感じ、会話もスムーズに進みやすくなります。

ボディランゲージをする際も注意が必要です。

いくらボディランゲージをしても、カメラに映っていなければ意味がありません。

ですので、普段行うボディランゲージの位置よりも顔に近づけた形で行ってみましょう。

・身だしなみ

身だしなみも視覚情報の大事な1つです。例えば、営業や接客を受けたときを考えてみましょう。話す内容(言語情報)も表情(視覚情報)も話し方(聴覚情報)も完璧だったとします。

しかし、服がヨレヨレで汚れていて、髪もボサボサだったらどうでしょうか?

この例は極端ですが、せっかくメラビアンの法則から学んだことを生かしてすばらしいコミュニケーションをしても、身だしなみがダメだとそれらを台無しにしてしまいます。

マイナスイメージを持たれないために、身だしなみをしっかりと整えましょう。

・社内の上司・同僚との会話

同じ会社の人とはほぼ毎日顔を合わせていますよね。

そうするとどうしても慣れが出てしまい、コミュニケーションにゆるみが出てしまうこともあるかと思います。

そうすると、言葉つまり言語コミュニケーションは丁寧でも、表情や声のトーンなど非言語コミュニケーションがおろそかになることもあります。

毎日の忙しさに翻弄されてなかなか難しいかもしれませんが、言葉だけでなく非言語コミュニケーションも意識してみてはどうでしょうか。

日々のそうした積み重ねによって、「あの人はいつ話しかけても印象が良い」と思われ、社内での評価が上がりますし、それによってより責任のある仕事を任せてもらえる可能性もあります。

まとめ

感情を伴うコミュニケーションでは言葉だけでなく、非言語コミュニケーションも印象に大きく関わってきます。

逆に言えば、非言語コミュニケーションが上手になれば、相手の自分に対しての印象もより良くなり、人間関係がより円滑になっていきます。

ぜひこの機会にコミュニケーションの取り方を見直しみて、できることから変えていってみてはいかがでしょうか。

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