ハロー効果とは?意味・使い・心理学など具体例を用いて解説!

ハロー効果とは?消費者の心理を理解しよう!

ハロー効果とは?

ハロー効果とは社会心理学や行動経済学の用語で、人間の認知バイアスの一つです。認知バイアスとは簡単に言うと無意識の思い込みのことを言います。行動経済学の世界でも扱われるように消費者の消費選択に大きな影響を与えることができます。

ハロー効果は、企業が商品を売る際や一般個人でもビジネスや恋愛の場面で実際よりも良く見せようすることができるものです。

ハロー(halo)とは、聖人の背後や頭上に描かれる「後光」や「光輪」のことであることから「後光効果」、「光背効果」と呼ばれる場合もあります。英語圏の挨拶ハロー(hello)ではないので注意してください。

では具体例を見てみましょう。

ハロー効果の具体例

ハロー効果の例① ~テレビCM~

テレビCM、特に化粧品は誰もが知っている美人女優が起用されています。若手の女優も出演していますが比較的中堅どころの女優も起用されることもあります。彼女らの共通点は年齢を感じさせないことです。すると女性は「この化粧品ならば若く綺麗に見えるかも」と感じることがあります。CMを打つ側の戦略は「化粧品は美人女優」、「洗剤は家庭的なイメージのある芸能人夫婦」、「スポーツ用品は一流アスリート」などタレントのイメージをうまく利用して商品をより良く見せ、場合によってはCM内でタレントが「私も使っています」ということでさらに効果を持たせることができます。

ただし、ハロー効果は必ずしもよい方向にばかり働くわけではないので例えば出演しているタレントが不倫や違法薬物など不祥事を起こすと商品のイメージも悪くなります。この場合、企業は物凄い速さでCMを降板させ、ホームページの写真や動画を差し替えることが多くなります。

ハロー効果の例② ~第一印象~

「人の第一印象は3秒で決まる。」なんて言葉を聞いたことありませんか?
この第一印象について、メラビアンの法則では「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%で決まると提唱されています。

このデータから、いかに見た目が印象に対して重要であるかがうかがえるでしょう。
そして我々は先入観で相手を判断しているとも言えます。ハロー効果はこういったときにも働いているのです。

テレビに出てくる評論家の「○○大学教授」の肩書を見た時、その分野に詳しい方なんだと無条件にそう思ったことはありませんか?
その分野の第一人者として解説している場合はともかく、ワイドショーで専門外のことについてコメントしていても、何となく「詳しい人」のイメージがつくことがあります。学歴や肩書もハロー効果では効果的です。

ですので、そういう学歴や肩書がある方は積極的に利用する方がいいでしょう。
有名大学や有名企業の方がより効果はあります。ただ中身が伴っていないと次第にボロが出て必要以上に評価を下げることにつながります。

このように、ハロー効果の効果は絶大で、公平性が重要視されている公務員試験では、出身校を伏せて面接が行われる場合もあるほどです。
ハロー効果を使う際は慎重に使ってください。

また、服装がよくない、学歴がよくないなどマイナス点からどんどんイメージが悪くなることをデビル効果といいます。

ハロー効果の例③ ~口コミ~

レストランなど飲食店を探すとき、よくそのお店の評価である星の数や口コミを参考にしますよね。星が12つのお店よりも、4つのお店の方に行きたくなるものです。
その時、口コミにばかり気を取られ、価格やどのくらい混んでいるのか駅までの距離など他の情報に目がいかなくなることはありませんか?
これもハロー効果の一種です。
実際には多少高くても、混んでいても、駅から遠くても星が多いお店には人が集まります。

ハロー効果の例④ ~○○さんの作った野菜~

スーパーによく買い物に行く方は、見たことがあるかもしれませんが、「○○さんが作った玉ねぎ」など、その野菜を作った農家の方の名前と顔写真が表示されている野菜を見て「こんな人が作っているんだな」と思わずほっこりしてしまうことはありませんか?
実はこれもハロー効果を狙って表示しているのです。

この場合、「私が責任をもって作っています。
安心して召し上がってください」ということを伝えたいということです。
しかし写真を出したからと言って急に責任が重くなるわけではなく、写真があろうがなかろうが農家の方は責任をもって安心・安全の野菜を作っています。
写真がハロー効果の引き金となって特別なものであるという付加価値を創造しているのです。

ハロー効果の注意点

ここまでハロー効果の例をいくつか紹介してきましたが注意点があります。一つ目は先ほどから紹介していますが、失敗するとイメージが必要以上に悪くなることです。

二つ目は、ハロー効果は相手との情報の非対称性(自分と相手の知っている情報の量が違うこと)を利用しているので初対面など、相手があまり自分の情報を知らない時にしか使えません。
自分のことがよく知られた相手には、いわば手の内がバレている状態なのでハロー効果は期待できないのです。

三つ目は自分がハロー効果に奔走されないようにすることです。
ここまでテレビCMや肩書、○○さんの作った野菜など紹介してきましたが、ハロー効果は非常に効果が絶大です。
なので利用する方も多く商品や自身をよく見せようとします。

買い物で失敗するぐらいならまだいいのですが、医師や弁護士の資格を持っていると偽って信用させて詐欺行為を働く場合もあります。
ですので正しい情報を収集・判断することが大切です。

ピグマリオン効果

ここでは、ハロー効果に類似していると言われているピグマリオン効果について説明します。

とある実験では、サンフランシスコの小学校で知能テストを行いました。
学級担任には、今後成績が向上する生徒を探すためのテストであると説明するとともに、何人かの成績が向上する生徒を伝えました。

しかし認知テストに何ら意味はなく、成績が伸びると伝えられた生徒というのは、実験者が無作為に抽出して学級担任に紹介したのです。
学級担任は、そんなことは知りもしないので、成績が向上すると伝えられた生徒の成績が向上するという期待を込めて特に重点的に教育を施し、生徒も期待されていると感じて、より頑張った結果、他の生徒に比べ大きく成績が向上しました。

この実験から、ウソでも成績が向上する可能性があると教育者に伝えれば、教育者の態度が変わり「嘘から出たまこと」になってしまったことを証明したのです。
比較的現実的な話に置き換えると、上司から期待されている部下は成果を出しやすくなるということを証明したことになります。

ではこのピグマリオン効果はハロー効果と何が違うかと言いますと、どちらも「相手の評価」についての心理効果でありますが、ハロー効果は「自分の持つ相手の評価」が相手の印象操作により(より良い方に)変わっているのに対し、ピグマリオン効果は「自分の持つ相手の評価」がそのまま「相手の中身」に変わっているのです(ハロー効果は相手の中身までは変えてはいません)。

反対に「この生徒は成績がよくない」と思って教育をすると、成績が下がってしまうことをゴーレム効果といいます。

ピグマリオン効果は否定している学者もいます。詳しくはピグマリオン効果のページをご覧ください。

まとめ

ここまで、ハロー効果の例とハロー効果に類似したピグマリオン効果について紹介しました。
ハロー効果は、見た目をよくすることで、実力以上に高い評価を受けることができるというものです。
うまく使えば、商売や対人交渉もより上手に進めることができるかもしれません。

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