バンドワゴン効果とは?意味を理解してビジネスに役立てよう!

バンドワゴン効果とは?意味・使い方など
事例を使って解説!

バンドワゴン効果の意味/序説


バンドワゴン効果とは、今から、70年前の1950年に、アメリカの経済学者のハーヴェイ・ライベンシュタイン博士が、論文「消費者の欲求の理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果ならびにヴェブレン効果」の中で、初めて、用いられた心理的な効果のことです。

それは、「多くの人に支持されていることは、良いことだ、社会的証明だとして、ほかの人々からの支持が増加する」という現象です。

バンドワゴンとは、本来、行列を組んで行進している隊列の先頭に立って走る、楽隊を乗せた馬車のことです。

いわゆる、「勝ち馬に乗る」ということで、もともとは、競馬の賭けに使用される馬券用語でした。

 

騎手が、競走に勝つ馬に騎乗するという元々の意味合いから転じて、傍聴人や見物人が、競馬の競走に勝つ馬を当てるために、前走または前日に勝った馬や、勝った馬に騎乗した騎手が、今度の競走も、また勝つだろうと予想したり、その馬に賭けたりするということです。

製品・商品・サービスが多くの人々に

受け入れられている、
流行している、
支持されている、
ファンが多い、
している
やっている
購買している、

という理由で、それらの人々から遅れないようにと、同じ行動をとろうとすることです。

多数派について行くという大衆心理です。

その製品、商品、サービスへの、安心感、満足感、支持が増加する現象、大勢の人が選んで、支持する現象、すなわち、特定の選択肢を選ぶ人が、さらに増えて行くという現象です。

政治では

この現象は、政治、経済、社会などで、よく見られます。

ごく最近の日本の政界で、辞職した総理大臣の後任を選ぶ際に、イニシアティブを取った与党の実力者が、最初に推薦した党内の有力候補に、ほかの党員が、我先にと、その候補者に次々に賛意を表明し、その結果、雪崩現象的に、その政治家が、次期首相に選ばれたという結果が、まさにバンドワゴン効果の現れでした。

地方政治でも、この現象が時には見られます。

大阪の政界を、一時、橋下氏(大阪知事,後に、大阪市長)が率いる維新の会が牛耳ったことがあったり、それよりも大分以前に、宮崎県知事に、当時のお笑い芸人の、そのまんま東さんが当選したのも、まさに、これでした。アメリカの大統領選挙では、各州ごとに順次実施されますが、早期に選挙が行われるニューハンプシャー州やアイオワ州の選挙結果が、その後の各州で実施される選挙に影響を及ぼして、最終的な勝利(すなわち、アメリカ合衆国大統領に当選)に、繋がるバンドワゴン効果が出る、と言われています。

アンダードッグ効果

もっとも、これとは逆の現象が、真逆のアンダードッグ効果(負け犬効果または判官贔屓)が、稀に現れることもあります。

2009年の総選挙で、時の民主党が勝利したのは、事前の評判では圧倒的に有利と言われてた与党の自民党支持者さえも、投票では、民主党候補に入れたのは、負け犬に同情したからでした。

そして、結果的に、初の民主党政権が誕生したのでした。

もっとも、その次の2013年の選挙では、またバンドワゴン効果で、自民党が圧勝しましたが・・・。

コロナ以後の現象

また、新型コロナ・ウイールス感染パニックが起こった、今春の、トイレットペーパーやマスクの争奪戦・品薄現象も、バンドワゴン効果の結果だと言えます。

今夏から開始された、政府による、秋口からの、「GO TO~~~キャンペーン」や、東京都による「もっと楽しもう東京」キャンペーンでの行動の奨励・支援促進による、同権利の枠の受益者による取り合いや、その結果による早々の枠の枯渇も、バンドワゴン現象の例です。

GO TO EAT(イート)に至っては、発売後2週間で、予約が、1000万人を超えてしまいました。

コロナ・パンデミック以前の、感染を心配する必要が、あまり、無かった時代の、プロ野球の巨人戦や人気アイドルや来日の大物外人ミュージシャンのコンサートの入場券が、プラチナ・チケットと呼ばれる程、取りにくく、プレミアが付いた高値で、取引されるのも、一種のバンドワゴン現象です。

もっとも、日本のプロ野球ファンの半分以上が「巨人ファン」であるとも言われているのは、巨人軍が1930年代の日本に野球のプロが誕生し、巨人軍が日本最初のプロ球団であり、「職業野球」と呼称された源であることに、起因しているだけでなく、今の大人が、未だ、子供だった頃、父親や家族が巨人ファンであったことや、友達のほとんどが巨人好きだったからという、バンドワゴン効果の結果です。

アナウンスメント効果

「人気ナンバーワン」
「顧客満足度ナンバーワン」
「トップになりました」
「年間ランキング入り」
「今話題の~~~」
「今流行っています」
「今売れてます」
「在庫些少」
「在庫が無くなり次第締め切ります」
「もうすぐ品切れ」
「あと僅か」
「あと~~~本(個)までです」
「今だけです」
「テレビで、お馴染みの~~~」
「~~~の雑誌に紹介されました」
「有名人の~~~さんも愛用しています」
「~~~を受賞しました」
「お陰様で、好評です」
「~~~までに、お申し込みください」
「制限時間は~~~です」
「今日(今週、今月)が最終日(週、月)です」

などの表示や文言も、バンドワゴン現象を煽っている言葉です。

従って、バンドワゴン効果が、別名で「アナウンスメント(告知)効果」とも呼ばれている所以です。

これらによって、集団心理を煽り、人気をアピールし、差別化を図り、信頼感や信用を得て、経済活動、社会活動、政治活動の各場面で、活用される、行動心理のバンドワゴン効果です。

人々は、合理的観点からの意思決定よりも、多くの人々と同じ行動をとることで、安心感を得て、同調してしまうという、情緒的観点に傾きがちなのです。

ベストセラー小説・エッセイ、週間・月間・年間チャート1位の音楽CDやレコードが、さらに売り上げを伸ばしたり、邦画(洋画)ベストテン入りの映画、レンタル人気ナンバーワンのDVDを「見たい」と考える人々が増えたりします。

デモンストレート効果

バンドワゴン効果によく似たものに、デモンストレーション効果(Demonstration Effect)があります。デモンストレーション効果は、アメリカのハーバート大学教授ジェームス・デュゼンバリー(James Stemble Duesenberry)博士(1970年代にボストン連銀理事長、後に日本の神戸大学教授に)が唱えた「相対所得仮説」の基本となっています。

相対所得仮説は、消費性向は、所得の絶対水準に依存するという、(「雇用と利子および貨幣の一般理論」の著書でその名が世界に知れ亘った)イギリスの経済学者メイナード・ケインズ(John Maynard Keynes)によって、経済学に導入された絶対所得仮説に対して、消費性向は、絶対所得水準だけでなく、過去の最高所得水準にも依存する(消費者が過去に達成した所得の最高水準時の生活慣習を、所得が低下しても急に変えることができず、消費水準が下がらない。

このような、消費習慣の惰性が消費性向の決定的要因)という説です。支出と経済的諸変数との関係を示すのが、消費関数(Consumption Function)です。

SNSでのバンドワゴン効果


バンドワゴン効果は、現代のIT社会での,インターネットの普及により、一層加速化されて来ています。特に、SNSへの特定の人ならびに不特定の人々による、書き込みや投稿によって、「流れがわかった」、「流れに遅れまい」、「流れに乗りたい」、「流れを見極めたい」、「流れに逆らいたくない」と考える人々が、行動を起こすことも増えた来ています。

「~~~への反対を表明するために~~~月~~~日~~~時に~~~へ集まろう!」、「ハローウインの夜に渋谷の駅前に集まろう!」という呼び掛けに応じて、行動を起こす人(特に若者たち)の、なんと多いことか・・・。

このような現象は、バンドワゴン効果の効率が、大衆の質と時と場所と事柄によって、こんなにも上がるという、ひとつの証明です。

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