アフィリエイトとは?
収益化を目指してアクセスアップを図る方法
まずはアフィリエイトの基礎知識
アフィリエイトの仕組み
アフィリエイトとは、商品やサービスの広告リンクをブログなどに設置し、そこから購入や資料請求が行われると、広告主(販売元)から報酬が支払われる仕組みのことです。
例えばあなたがブログを開設して、そこに広告を載せるためにAmazonアソシエイトとアフィリエイト契約を結んだとします。
そして、普段から自分が使っているBluetoothヘッドフォンのレビュー記事をブログに掲載し、Amazon.co.jpの商品リンクを貼ります。
そこにグーグルで情報を検索して、あなたのブログを見つけた訪問者がレビュー記事を読みます。
訪問者は前から欲しかったヘッドフォンの評価が良いことを知り、記事に貼られたリンクをクリックして商品を購入しました。そうすることで、Amazon.co.jpからあなたに報酬が支払われるというわけです。
個人にとってはやり方次第で副業収入を得ることができて、広告主の企業にとってはインターネット上で自社の商品やサービスを宣伝できる、というのがそれぞれのメリットになります。
ASPとは
先ほどの例では、広告主とブログ運営者の個人が直接やり取りをしていましたが、通常は代理店を経由します。
この代理店をASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と呼び、Amazonアソシエイトは広告主とASPを兼務していることになります。
ブログを利用したアフィリエイトの場合、そのURLをASPに登録します。
これにより、そのASPで扱っている商品やサービスの広告リンクを利用できるようになるのです(広告主の審査が入る場合もあります)。
こうして設置した広告リンク経由で商品が売れたことは、販売側とASPが認識していて、既定の報酬をASP経由で販売側(広告主)からブログ運営者に支払われます。
ASPを経由することで、広告主は各個人と契約を結び報酬を支払う手間が削減できますし、ブログ運営者にとっても様々なジャンルの商品やサービスの広告をASP経由で扱うことができるのです。
アフィリエイトの種類
ブログアフィリエイト
アフィリエイトを始めるには、ブログの開設が一番の近道です。独自ドメインを取得して、レンタルサーバーを契約して、WordPressというシステムを利用することで記事の掲載や広告リンクを貼ることができます。
ただし、初心者にとって上記の方法は設定などのハードルが高い面もあり、初期費用やランニングコストもかかります。そこで便利なのが無料ブログです。国内には数多くの無料ブログサービスがあり、アフィリエイトプログラムが利用可能なものもあります。
無料ブログはコストがかからないため、試験的に始めてある程度の収益が見込める段階になってからWordPressに移行する、というのもひとつの手です。
ブログの運営スタイルには、大きく分けて2つあります。ひとつは雑記ブログと呼ばれる、複数のテーマを扱ったものです。日常的な出来事や、趣味、今話題の情報、グルメといった自分が興味をもったことについて記事を書き、関連する商品やサービスの広告リンクを貼ります。
もうひとつは特化ブログと呼ばれる、特定のジャンルだけを扱う専門的な内容のものです。ニッチなテーマ(潜在的な需要があるが参入する数が少ない隙間市場)を狙うことで、一定の集客を見込むことができます。
メルマガアフィリエイト
ブログアフィリエイトは、訪問者に閲覧してもらわないと収益に結び付きません。これに対して、メルマガ(メールマガジン)を利用したアフィリエイトもあります。
メルマガはブログと違ってプッシュ型のメディアのため、ターゲットを絞って積極的に商品情報を発信することができるのです。
メルマガアフィリエイトを始めるには、メールアドレス等の読者の情報を集める必要があります。
通常はブログに登録フォームを設置し、そこに入力された情報を収集してリストアップし、メールマガジンを配信します。
ASPのサイトには、メルマガ用の広告リンクを提供しているものも多く、記事を作成してメール上にこれを貼ります。
YouTubeアフィリエイト
ユーチューバーという言葉が社会現象となり、動画再生で得られる広告料収入で生活するというスタイルがめずらしいものではなくなりました。今までブログアフィリエイトで収益を得ていたブロガーが、YouTubeを併用するケースもあります。
YouTubeで動画を視聴すると、はじめのほうにテレビCMのようなものが流れたり、画面の下にバナー広告(クリックすると広告主のWebサイトに誘導される)が表示さますよね。
これらの広告は、広告配信サービスの「Google AdSence」が提供しています。
広告料の収益が発生するタイミングは、視聴者がクリックした時点、CMを視聴した時点の2タイプです。
アフィリエイトは成果型報酬ですが、YouTubeの場合は視聴者が実際に商品やサービスを購入しなくても報酬を得ることができます。つまり、いかに興味深いコンテンツを制作し再生回数を増やせるか?が成功のカギとなるのです。
アフィリエイトのジャンル
ひとくちにアフィリエイトといっても、さまざまなジャンルや手法があります。
トレンドアフィリエイト
世間で注目されている話題をキーワードに設定し瞬間的なアクセスを稼ぐスタイルです。
PPCアフィリエイト
自ら広告を出して集客します。グーグル等の検索結果の上に[広告]として表示されるタイトル(PPC広告)がこれにあたり、クリックされた回数分の広告料を支払い、アフィリエイトリンクを使ってPPC広告料を超える収益を目指します。
物販アフィリエイト
王道のスタイルです。ブログ等で商品を紹介して、購入されることで報酬を受け取ります。冒頭で紹介した、アマゾンのへッドフォンの記事がこれにあたります。
情報商材アフィリエイト
特定の分野のノウハウが書かれたPDFファイル等を商品として紹介します。
自己アフィリエイト
欲しい商品を自ら買うことで報酬が発生します。リンクではなく、ASPのサイト経由で商品やサービスを購入します。アフィリエイト報酬により、結果的に販売価格より安く購入できることがメリットです。ブログで紹介する商品やサービスをまずは自分で使ってみたい、といった場合に有効です。
Webサイトへの集客
アクセス解析
アフィリエイトで収益を上げるためには、いかにして集客するか?が重要となります。
つまり、広告を載せるWebサイト(ブログなど)のアクセスアップを図る必要があります。
そこで有効になるのがアクセス解析ツールの利用です。
個人・法人を問わず多くのサイトで利用されているのがGoogleアナリティクスです。
トラッキングIDという識別番号をWebサイトに埋め込むことで、ユーザーが自分のサイトにアクセスした回数や、訪問のきっかけとなったキーワードなどのデータを詳しく分析することができます。
そして、これらの分析結果をもとにアクセスアップに対しての課題を発見し、コンテンツを修正することでWebサイトをブラッシュアップしていきます。
SEO対策
Webサイトへの流入経路で大きな比率を占めるのが、グーグルやヤフーなどの検索エンジンです。
ユーザーはこれらの検索エンジンにキーワードを入力し、上位に表示された検索結果のサイトを訪問します。
アフィリエイトを利用するWebサイトに訪問してもらうためには、狙ったキーワードで自分のサイトが検索結果の上位に表示される必要があります。
そこで重要となるのがSEO対策です。SEOとは特定のWebサイトが上位表示されるよう最適な状態にする(検索エンジン最適化)ことです。
具体的には、検索エンジンに入力されるキーワードを分析してWebサイトに反映する、検索結果のタイトル下に表示されるページ概要(meta description)をわかりやすく記述する、というような方法があります。
ただしあまり極端なSEO対策を行うと、検索エンジンからスパム行為とみなされ順位が著しく下がるため注意が必要です。
SNSとの連携
検索エンジンに加えて、SNSからの流入もWebサイトのアクセスアップを図るうえで重要な意味を持ちます。
ブログにはソーシャルボタンと呼ばれるSNSと連携するボタンを設置しているものもあり、これを利用してアクセスアップを図ることも可能です。
ブログに設置された、ツイッターのリツイートやフェイスブックの「いいね!」ボタンが押されることで、投稿内容が広く拡散していきます。
まとめ
アフィリエイトは誰でも簡単に始めることができる反面、競争が激しく収益を上げることは簡単ではありません。
ただ、自分の得意とする分野で情報を発信し、集客のためのプランを練り、自分のブログを改善するというのは実際の店舗を経営するような面白さがあります。
まずは「1カ月に缶コーヒーが1本買える金額」という小さな目標をたてて、色々と試行錯誤しながら収益アップに挑戦してみるというのはいかがでしょうか?
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